劇作家協会新人戯曲賞の最終選考が行われました

昨日、座・高円寺にて、劇作家協会新人戯曲賞の最終選考が公開審査の形で行われました。

最終選考に残っていた「人の香り」は、残念ながら受賞ならず。

しかし、最後まで強く押してくださる審査員もいてありがたかったです。

3年前にテアトロ新人戯曲賞を逃した後、諦めがつかず、何度も書き直してきた作品でしたが、審査員の方々の話を聞いていて、この作品は書き直すならば大きく設定を見直すなり、2幕目を書くなり、とにかく1から積み直すくらいのことをしない限り、作品としての評価は変わらないのだと納得できました。辻褄を合わせるような修正をいくら積み重ねても、作品のクオリティは変わらず、下手をすると角が落ちた分面白くなくなっていく、そんな状態に陥っていたと思い知りました。

審査前は選考を聞いてまた書き直したくなってしまったらどうしようかと思っていましたが、やっと覚悟が決まりました。

この作品は戯曲としてはこれで完成です。

後は上演としてどこまで行けるか。

演出や役者の力を借りて、どこまで面白くなるか、です。

今日、大阪に戻り、明日から本格的な稽古の日々です。私もとても楽しみにしています。

最後になりましたが、一次審査、二次審査も含め、私の作品を読んでくださった審査員の皆さま、また応援してくださった多くの方々に心から御礼申し上げたいと思います。

ありがとうございました。

そして、受賞された原田ゆうさん、本当におめでとうございました。